DIYをする時に掃除機は必須ですが、特に、削ったり、切断したりした時に大量の粉や木くずが出てしまう場合、業務用の集じん機を使った方が良いのかなーと迷うことがあると思います。もちろん、使うに越したことは無いのですが、できれば掃除機で代用できないかと考えてしまうのが心情ってもんです。
私たちも迷いましたが、結局、家庭用掃除機(紙パック式)を使っています。
そこで、自分たちの経験を元に、家庭用掃除機をDIYリノベで使う際の注意点を書いておこうと思います。
基本的な吸引力に問題はない
集じん機の方が吸引力は優れているかもしれませんが、経験上、掃除機でも吸い込みは問題ありませんでした。
では、何が違うかというと、ゴミの収容能力とそれに付随した連続稼働時間、メンテナンスの頻度の3つが主な相違点になると思います。
紙パックはこまめに交換、フィルターはこまめに掃除
床のリノベや窓枠のリノベで行ったような「削る」作業では、大量の削り粉が出ます。それを普通の掃除の時のように吸っていると、粉塵が大量すぎて目詰まりを起こしそうになることがしばしば起こります。
私の場合、三度ほどオーバーヒートを起こしています。こうなるとモーターが冷めるまで使えなくなりました。(紙パック式でした。)
原因は、紙パックの収容能力が小さすぎることにあります。すぐにゴミが溜まってしまい、吸い込みが悪くなることで、モーター部分を通る風量が少なくなり、モーターの冷却がスムーズにいかなくなってしまうのです。(もちろん、一般的な掃除で使う分には、収容能力に全く問題はありません。)
そのため、すぐに吸引力が落ちて、モーターの音が変わってきたなと思ったら(もしくは、本体を触って熱くなってきたら)すぐに紙パックを変えましょう。ちなみに、粉塵を吸うと、結構頻繁に変えることになります。同時に、モーターが熱くなっているので、連続稼働時間も短くなっていきます。
また、紙パックで濾過しきれなかった粉塵も出てくるので、フィルターもまめに掃除した方が良いでしょう。
このような、紙パック交換やフィルター清掃のメンテナンスを怠ると、すぐに壊れてしまいますので要注意です。
なお、サイクロン式は使ったことはありませんが、紙パックよりも量、時間共に吸えると思いますが、こちらもフィルターの掃除はこまめにした方が良いと思います。
ちなみに、目詰まり防止のために、紙パックはメーカー純正がおススメです。各社共通の汎用タイプも使ったことがありますが、安物だと、メッシュ地になっており、粉塵を捕らえきれずにモーター手前のフィルターに粉塵がビッシリなっていたことがありました。
純正の紙パックだと値段が高いですが、吸い込みが悪くなったら紙パックの中身をゴミ袋に取り出せば、3回くらいは使い直せます。汎用タイプの場合、メッシュ地の外側にも粉が付着してしまい、使い直しをすると掃除機にダメージを与えてしまう可能性が大きいので、使い直しは避けたほうが良いでしょう。
掃除機は壊れても良いというつもりで
これまで使ってきてまだ壊れたことはないので、メンテナンスをこまめにすれば大丈夫だと思っていますが、木くずや粉塵はモーターに入って壊れてしまうこともあるので、基本的には壊れても良いというつもりで使うったほうが良いでしょう。
なので、普段、高級な掃除機を使っている方は、集じん専用の掃除機を買ってしまう方が良い気がします。ヤフオクとかで新品でも3千円くらいで安い掃除機も売っていますし、中古で安く手に入れても良いと思います。
■おまけ
話は逸れますが、紙パック式とサイクロン式、家の掃除ではどちらが良いのか説明しているサイトがあったので載せておきます。
ここには明確には書いていませんが、今回の様な粉塵が大量に出る作業の場合は、サイクロン式の方がラクみたいです。
以上、ご参考になれば嬉しいです~☆
Photo by Eric Vo